副代表のゆりかがブログでとても良いことを書いていたので、その補足をしたいと思います。
予測が力みの原因の一つになります。打つ時は打つ前に相手からの反動を予測し、投げる時は投げる前に相手の抵抗を予測してしまう。
打つ前に、投げる前に身体を身構えてしまう。この身構え(予測)が力みなのです。力みが人が本来持っている能力を大幅に低減させてしまいます。
しかしそう簡単にこの予測を消し去ることは出来ません。思考(予測)で思考を消し去ろう(予測の取り消し)とすることは、消し去ろうとする思考が新たな力みを生じさせてしまうからです。堂々巡りですね。
ではどうすれば予測(思考)を止めることが出来るのかですが、私は肉体にゆだねることだと思っています。思考を思考で超越することは難しいが、思考を肉体で超越することはさほど困難なことではないのです。
そう、ただただ型を繰り返せばよいのです。何年も、何年も、そして何年も愚直に型を繰り返す根気があれば、やがて型(肉体)が思考を超越する瞬間が訪れるのです。
先ほど思考を肉体で超越することはさほど困難なことではない、と書きました。たしかに困難ではありませんが、時間(年月)はかかります。5年、10年、20年・・・なので根気だけが必要なのです。
思考を肉体が超える日を夢見ながらの型稽古もまた楽しからずや、なのです。