2025年05月28日

しなやか、なめらか

私は高齢者だから若者のような瞬発的、瞬間的な動きは出来ません(まあ実は出来ないこともありませんが、身体に無理がかかってしまうのであまりやりたくはないのです)

でもしなやかな、なめらかな動きは得意です。時として武術では瞬発的、瞬間的な動きをしなやかな、なめらかな動きが凌駕することがあります。

私は会員さんはご存じの通り、ストレッチ的(関節可動域の広さ)な柔らかさは全然ありません。酷いものです(笑い)。しかしそれでも会員さんが驚くほどのしなやかでなめらかな動きが出来るのです。

これはひとえに脱力が進歩しているからです。脱力により身体の中を重力が通り、その重さによって全身が連動、協調して動くことが出来るのです。それは相手からしたら初動の起こりの察知が難しく、どうしても反応(防御、反撃)が遅れてしまう捉えどころのない動きとなるのです。

その動きは65歳になってもいまだに進歩、進化しているのを実感しています。ここも武術の素晴らしさ、面白さで、高齢になってもその動きはよりしなやかになめらかになっていくことが可能なのです。

そんな身体を作り上げるためには、何度も言っていることですが、練精会ではとにかく脱力あるのみです。

脱力をつねに心掛け、基本、型、対練、組手の稽古を繰り返すのみ。それがやがて年齢を超えたしなやかでなめらかな動きを生むのです。特に空体道の12の型はそのためにはとても大切な要素となります。

練精会の会員さんは比較的年齢が上の方が多いですから、護身術としても、そして日常生活をより楽に過ごせるように、しなやかでなめらかな動きを空体道の型で目指していきましょう。

posted by ロン at 22:50| 日記