今回は速さについてのお話です。
40代後半ぐらいまで、私の戦い(組手)には瞬発力を用いた速さがありました。昔からの会員さんや、昔の私の動画を見た会員さんならその瞬発力の速さがかなりのものだったことが分かると思います。
しかし50代半ばにもなれば、瞬発力的な速さは身体の負担も増し、厳しくなってくるのは仕方がないことでした。なのでそれ以降は瞬発力的な速さではなく、全身の協調的な滑らかで淀みない速さを求めるようになりました。
現在の稽古で会員さんにたまに組手で見せる私(65歳)の速さは、この全身の協調的な滑らかで淀みのない速さです。しかし今後80代にでもなれば、やはり老いた身体への負担はやはり避けられないでしょう。
だから最終的には動きの速さではなく、ただすたすたと歩くように進み、すっと前に出した手が相手に触れたその一瞬で勝負を決する境地へと向かう必要があります。
今はその片鱗の、片鱗の、さらに片鱗しか体現出来ませんが、ここを目指さない限り衰えない武への道はないのではとも思っています。
正直、そんな境地にたどり着けるかどうかはまだ分かりません。でもそんな夢があるからこそ今でも楽しく稽古を続けることが出来るのかもしれませんね。