40歳で独立して内家拳の指導を開始してから、とにかく早く進歩したくて身体に関しての研究、探求を繰り返しました。
一時は丹田感覚に注目して研究したり、一時は軸感覚に注目して探求したり、とにかく試行錯誤を繰り返しました。
そんな時期が10年以上続きました。
その成果は確かにあり、以前に比べ進歩が感じられたのですが、何かもう一つ自分の中で「これだ」と言う確信に至ることが出来ないでいました。まあ、私の才能がなかっただけなのでしょうけど(笑)
で、ある時「ええい、面倒になった!全部やめちゃえ!」と開き直ってしまい、今までの身体操作、身体意識を止めて、ただ力を抜くこと、少しだけかっこよく言えば重力にゆだねることだけに専念することにしました。これだとあれこれ考える必要がないですから。ずぼらな私にはぴったりです(笑)
その開き直りが当たったと言うか、私の身体に合っていたのでしょうか、今まで成果はあったものの、今一歩煮え切らない気持ちが急に「これだ!求めていたものはこれだ!」と何故か確信することが出来たのです。
会員さんは誤解してほしくないのですが、これまで研究、探求していたものがしっくりこなかったのは、あくまで私個人の身体のへんなクセによるもので、丹田や軸の感覚はとても素晴らしいものあるのは間違いありません。
とにかくもそんな自分にとっての「これだ!」をひたすら追求、探求したくて私の武術、空体道が生まれた訳なのです。なので他武道、他武術、他格闘技を今も学んでいる方の入会をお断りしているのは、そんなクセのある私の武術は他の武道、武術、格闘技に参考にはならないと思うし、また私は自分の武術だけを信じてくれて熱心に稽古してくれる会員さんに教えるだけでもう十分なのです。
以上、空体道に至るまでのとりとめのないお話しでした。