副代表のゆりかがブログでとても良いことを書いていたので、その補足をしたいと思います。
予測が力みの原因の一つになります。打つ時は打つ前に相手からの反動を予測し、投げる時は投げる前に相手の抵抗を予測してしまう。
打つ前に、投げる前に身体を身構えてしまう。この身構え(予測)が力みなのです。力みが人が本来持っている能力を大幅に低減させてしまいます。
しかしそう簡単にこの予測を消し去ることは出来ません。思考(予測)で思考を消し去ろう(予測の取り消し)とすることは、消し去ろうとする思考が新たな力みを生じさせてしまうからです。堂々巡りですね。
ではどうすれば予測(思考)を止めることが出来るのかですが、私は肉体にゆだねることだと思っています。思考を思考で超越することは難しいが、思考を肉体で超越することはさほど困難なことではないのです。
そう、ただただ型を繰り返せばよいのです。何年も、何年も、そして何年も愚直に型を繰り返す根気があれば、やがて型(肉体)が思考を超越する瞬間が訪れるのです。
先ほど思考を肉体で超越することはさほど困難なことではない、と書きました。たしかに困難ではありませんが、時間(年月)はかかります。5年、10年、20年・・・なので根気だけが必要なのです。
思考を肉体が超える日を夢見ながらの型稽古もまた楽しからずや、なのです。
2025年04月20日
5月度の空体道教室の稽古予定
5月度の空体道教室の稽古日程です。
5月度の木曜日は5週あります、いつもなら5週目がお休みなのですが、今回は私の都合により、第3週(15日)を休みとさせていただきます。
なので稽古日は1日、8日、22日、29日の各木曜の4回になります。
会員さんは稽古日をお間違えのないようにお願いします。
なお円転太極拳教室はまだ体育館のスケジュールが出ていませんので、後ほど連絡します。
5月度の木曜日は5週あります、いつもなら5週目がお休みなのですが、今回は私の都合により、第3週(15日)を休みとさせていただきます。
なので稽古日は1日、8日、22日、29日の各木曜の4回になります。
会員さんは稽古日をお間違えのないようにお願いします。
なお円転太極拳教室はまだ体育館のスケジュールが出ていませんので、後ほど連絡します。
posted by ロン at 15:23| 日記
2025年04月18日
偏り
人は生きていくうちに本人に気づかずに身体に偏りが生じてしまいます。
身体の前後のバランスの偏り、身体の左右のバランスの偏り、身体の上下のバランスの偏り・・・
偏りは身体の全体性、統一性を妨げる大きな要因の一つです。
そんな偏りが一番よく表れるのが型なのです。型をみれば会員さんの身体の偏りが一目瞭然に分かります。
型で偏りが分かると言うことは、逆に言えば型でその偏りを矯正出来ると言うことです。
昨日の空体道教室でもお話ししましたが、型を厳しく指導するのは上記の理由によるところも大きいのです。
型にはめる、と言うのは一般的にはどちらかと言えば良くない言葉のようにとらえられますが、武術は違います。型にはめることによって人の身体が本来持っている能力を引き出し、より自由でより自在な身体になっていくのです。
なので会員さんは良い意味での矯正器具だと思って、型と向き合って下さいね。
身体の前後のバランスの偏り、身体の左右のバランスの偏り、身体の上下のバランスの偏り・・・
偏りは身体の全体性、統一性を妨げる大きな要因の一つです。
そんな偏りが一番よく表れるのが型なのです。型をみれば会員さんの身体の偏りが一目瞭然に分かります。
型で偏りが分かると言うことは、逆に言えば型でその偏りを矯正出来ると言うことです。
昨日の空体道教室でもお話ししましたが、型を厳しく指導するのは上記の理由によるところも大きいのです。
型にはめる、と言うのは一般的にはどちらかと言えば良くない言葉のようにとらえられますが、武術は違います。型にはめることによって人の身体が本来持っている能力を引き出し、より自由でより自在な身体になっていくのです。
なので会員さんは良い意味での矯正器具だと思って、型と向き合って下さいね。
posted by ロン at 18:43| 日記
2025年04月14日
1・2と1・2・3
昔、形意拳と八卦掌を学ばせていただいた老師から組手のさいによくこんな注意を受けました。
「川村さん、動きが1・2のリズムになっている。そのリズムからは動きの連続性、可変性は生まれません。1・2・3のリズム、動きを身につける必要があります。そこそこ組手は強いけど、すぐに限界にぶつかりますよ」
最初は生意気にも、組手強いんだから問題ないのでは?と思ったものでしたが、その後老師の言葉が身に染みて感じられたものです。
それは空手諸流派やキックボクシング等の猛者たちとの組手、スパーリングを経験した時でした。手ひどくやられたことは一度もありませんでしたが、それでもこのままではそれ以上の(強さの)進歩は望めないような気がしたのです。
今の練精会の会員さんたちの組手を見ていると、その当時の私の組手を思い出します。動きがつねに1・2のリズムなのです。それではいけない。ある程度の強さは身に付きますが、それ以上には進めないのです。
1・2のリズム、動きは動きの途切れ、動きの分断、動きの遅れ、動きの隙が生ずるからです。
だから1・2・3のリズム、動きです。1・2・3、1・2・3、1・2・3とず〜っと連続するリズム、動きによって、連続性、可変性が生まれ、途切れも、分断も、遅れも、隙もない変幻自在の攻撃、防御が可能になります。
その1・2・3のリズム、動きを習得したのちは、それすら不要とする触れて終わりの絶対的な重力技法へと進んでいくのです。
先日の円転太極拳教室でゆりかや黒帯会員さんにアドバイスした内容を少し補足して書きました。会員さんは参考にして下さい。
「川村さん、動きが1・2のリズムになっている。そのリズムからは動きの連続性、可変性は生まれません。1・2・3のリズム、動きを身につける必要があります。そこそこ組手は強いけど、すぐに限界にぶつかりますよ」
最初は生意気にも、組手強いんだから問題ないのでは?と思ったものでしたが、その後老師の言葉が身に染みて感じられたものです。
それは空手諸流派やキックボクシング等の猛者たちとの組手、スパーリングを経験した時でした。手ひどくやられたことは一度もありませんでしたが、それでもこのままではそれ以上の(強さの)進歩は望めないような気がしたのです。
今の練精会の会員さんたちの組手を見ていると、その当時の私の組手を思い出します。動きがつねに1・2のリズムなのです。それではいけない。ある程度の強さは身に付きますが、それ以上には進めないのです。
1・2のリズム、動きは動きの途切れ、動きの分断、動きの遅れ、動きの隙が生ずるからです。
だから1・2・3のリズム、動きです。1・2・3、1・2・3、1・2・3とず〜っと連続するリズム、動きによって、連続性、可変性が生まれ、途切れも、分断も、遅れも、隙もない変幻自在の攻撃、防御が可能になります。
その1・2・3のリズム、動きを習得したのちは、それすら不要とする触れて終わりの絶対的な重力技法へと進んでいくのです。
先日の円転太極拳教室でゆりかや黒帯会員さんにアドバイスした内容を少し補足して書きました。会員さんは参考にして下さい。
posted by ロン at 16:16| 日記