2023年06月05日

続けていれば

この昨日の円転太極拳教室で、会員の皆さんに私の腰と下腹に触れてもらい、丹田の拡大、膨張を体験してもらいましたが、これは何も腹や腰、仙骨等を作為的に操作して、私のような丹田を創れと言っている訳ではありません。

空体道にしろ円転太極拳にしろ、稽古を続けているうちに、私のような丹田が自然に形成されると言うことを知ってほしかったのです。だから作為的に腹、腰、仙骨等を操作しようとしてはいけません。ただ稽古を続けるだけでよいのです。なぜならそのように練精会の武術は体系されているからです。

ただアドバイスとしては、特に腰に緊張があるうちは練精会の丹田の形成は難しいと思います。何と言うか腰の脱力が進み、腰が溶けて下にずり落ちるくらいになる必要があるのです。

なので会員の皆さんは、自分腰の状態(力の抜け具合)に着目して稽古するのもよいと思います。
posted by ロン at 15:38| 日記

2023年06月02日

身体を支える

会員の皆さんはつねに筋力で身体を支えています。

まあ当たり前と言えば当たり前のことなのですが、練精会の武術にとっては良くないことなのです。

身体を支えることにエネルギーを消費していては、技を繰り出す際に最大のエネルギーを使うことは出来ないからです。ブレーキとアクセルを同時に踏んでは車がなかなか前に進まないのと同じです。

もちろん鍛え上げられた方や若くて体力がある方はそんなに問題にならないと思いますが、高齢の方、体力の無い方、小柄な女性の方には技をかける際の大きな問題になってしまいます。

例えば崩し技の対練でなかなか上手くいかない会員さんの身体を私が後ろから支えてあげると、突然技がかかるようになるのは、身体を支えることに無駄なエネルギーを使わなくなったからです。

では一人の時に何によって身体を支えれば良いのかと言えば、練精会では全身の力を抜き、筋力ではなく重力で身体を支えることであり、さらには丹田からの膨張力によって内面から身体を支えることなのです。

これによって無駄にエネルギーを浪費することなく、相手に最大の威力を伝えることが可能になると私は思っています。

今回もいつものように妄想的なお話になってしまいましたが、それでも練精会武術にとってはとても大切な感覚として会員さんは理解してください。
posted by ロン at 23:51| 日記

身体を支える

会員の皆さんはつねに筋力で身体を支えています。

まあ当たり前と言えば当たり前のことなのですが、練精会の武術にとっては良くないことなのです。

身体を支えることにエネルギーを消費していては、技を繰り出す際に最大のエネルギーを使うことは出来ないからです。ブレーキとアクセルを同時に踏んでは車がなかなか前に進まないのと同じです。

もちろん鍛え上げられた方や若くて体力がある方はそんなに問題にならないと思いますが、高齢者、体力の無い方、小柄な女性の方には技をかける際の大きな問題になってしまいます。

例えば崩し技の対練でなかなか上手くいかない会員さんの身体を私が後ろから支えてあげると、突然技がかかるようになるのは、身体を支えることに無駄なエネルギーを使わなくなったからです。

では一人の時に何によって身体を支えれば良いのかと言えば、練精会では全身の力を抜き、筋力ではなく重力で身体を支えることであり、さらには丹田からの膨張力によって内面から身体を支えることなのです。

これによって無駄にエネルギーを浪費することなく、相手に最大の威力を伝えることが可能になると私は思っています。

今回もいつものように妄想的なお話になってしまいましたが、それでも練精会武術にとってはとても大切な感覚として会員さんは理解してください。
posted by ロン at 23:49| 日記

2023年06月01日

逆説

今日の空体道教室で会員さんは私の崩しや投げ技を受けて

「あんな足幅も狭くして、ただ普通に立っているだけなのに、何で相手を崩したり、投げたり手出来るのだろう」

と思ったかもしれませんね。その答えはこうです。

「あんなに足幅を狭くして、ただ普通に立っているだけだからこそ、簡単に相手を崩したり、投げたり出来るのです」

こう言うと混乱する会員さんもいると思うので少し説明します。

ただ普通に立ったまま小さな動きの崩し技や投げ技に威力があるのは、その姿勢の方が身体のバランス、意識をバランスを保ちながら技をかけることが出来るので、足幅を転げたり、身体を傾けて大きな動きをするよりもより統一された全身の重さが伝わるからです。

まあ端的に言うとただ普通に立った姿勢が一番重力を味方につけることが出来るのです。

それでも俄かに信じられないかもしれませんが、私の技を受けた会員さんなら、頭で信じられなくても、身体での体験からそれが事実なのが分かるはずです。

大きな動き、俊敏な動き、複雑な動きが出来なくても、武術は向上し続けることが可能なのです。
posted by ロン at 23:40| 日記

2023年05月29日

丹田の感覚

今回は練精会の丹田の感覚のお話です。

身体の力が抜けて来るにしたがって、身体の中心(丹田)の感覚が強くなってきます。

丹田に何かが溜まってくる感覚です。その感覚は気が溜まる、重さが溜まる、重力が集まる・・・言い方はいろいろですが、私にはそんな感覚があるのです。

で、その感覚と共に丹田が膨らむ感覚が訪れます。最初は前方向に膨らみ、次に後ろ方向に膨らむ感覚が来て、最後は風船が膨らむように全方向への膨張感覚へと進んでいきます。

私はまだまだ未熟で不十分ですが、その中心からの膨張感覚が全身に及べば、身体は一つに統一されるのだと思っています。気によって統一される、重さによって統一される、重力によって統一される・・・

まあ、ちょっと妄想気味な感想ですが、これが私の丹田の感覚です。でもそれは力を抜く過程で自然に生まれる感覚でもあり、会員さんはそんな感覚が自然に生まれるまでひたすら稽古を通じて待つしかないのです。

ただ稽古の中では、丹田法、立禅法、歩行法の三つの練習が特に丹田感覚につながっていると思いますので、一人稽古の時はそれらの練習を忘れない方がよいでしょう。


posted by ロン at 22:24| 日記