私は筋力的な速さ(瞬発力)は求めてはいません。
もちろんあったほうが良いとは思っていますが、その速さは高齢になったら確実に衰えるものだからです。
なのでそういった筋力的な速い動きは求めませんが、その代わりに滑らかな動きを求めているのです。
動きの中に滞りもなく、角もなく、力みもなく、す〜っと流れるような動きを求めています。
その動きに速さはあまり必要ではありません。比較的にゆっくり動いても、相手はこちらの初動(動き出し)が分かりにくく、反応が遅れてしまうからです。
滑らかな動きは、遅くても(相手には)早く見える。そして高齢になっても衰えにくい動きの質なのです。
会員さんは私の空体道の型を思い出して下さい。かなり滑らかな動きになっているはずです。
しかし会員さんはまだまだです。型に滞りがあり、角があり、力みがある。これでは衰えない動きからはほど遠い段階です。だから対練や組手も同じような動きになって上手くいかないのです。
私が型で厳しく指導しているのは(まあ、型以外も厳しいかな 笑)そのためです。型なくして練精会の武術の進歩は見込めません。
滑らかな型を目指してこれからも型稽古に取り組んで下さいね。
2025年04月10日
感じる
戦いにおいて相手の部分(腕とか足)を見てはいけません。あくまで全身を見るようにしないと、相手の攻撃に的確に対応することが難しいのです。
部分ではなく全体を見る。
で、練精会の組手は基本接近戦です。相手と自分の手が触れる距離の攻防が主となります。そうなると距離が近すぎて相手の全身を見ることが出来ません。どうしても部分的に相手を見ることになってしまいます。
だから練精会では見ることより、感じることを優先するのです。相手を見るのではなく、相手との接触点から相手を感じること。それも触れている箇所ではなく、触れている箇所から相手の全身を感じることが大切です。
部分ではなく全体を感じる。
これが上達すると、目で見るより的確に相手の動きを把握することが出来るようになります。そしてさらに上達すると、相手と離れた間合いになっても、触れている時と同じような感覚で相手の全体を見、感じることが可能になるのです。
戦いでは視覚も大切。そして接近戦においては視覚より触覚が大切になります。会員さんはまだまだ部分的な視覚にたよって接近戦の組手をしています。もっともっと触覚を大切にして組手に臨まなければいけません。
ブルース・リーは考えるな、感じろと説きましたが、練精会では見るな、感じろとなるのでした(笑)
部分ではなく全体を見る。
で、練精会の組手は基本接近戦です。相手と自分の手が触れる距離の攻防が主となります。そうなると距離が近すぎて相手の全身を見ることが出来ません。どうしても部分的に相手を見ることになってしまいます。
だから練精会では見ることより、感じることを優先するのです。相手を見るのではなく、相手との接触点から相手を感じること。それも触れている箇所ではなく、触れている箇所から相手の全身を感じることが大切です。
部分ではなく全体を感じる。
これが上達すると、目で見るより的確に相手の動きを把握することが出来るようになります。そしてさらに上達すると、相手と離れた間合いになっても、触れている時と同じような感覚で相手の全体を見、感じることが可能になるのです。
戦いでは視覚も大切。そして接近戦においては視覚より触覚が大切になります。会員さんはまだまだ部分的な視覚にたよって接近戦の組手をしています。もっともっと触覚を大切にして組手に臨まなければいけません。
ブルース・リーは考えるな、感じろと説きましたが、練精会では見るな、感じろとなるのでした(笑)
posted by ロン at 10:06| 日記
2025年04月09日
腕を動かすな
空体道、円転太極拳の型を行う際に私がよく会員さんに注意することに
「腕を大きく動かすな」
があります。これは練精会武術としてとても大切なことなので今回説明しますね。
腕を大きく動かして型の動きを表現しようとすると、腕だけが突出して仕事をしようとするので、他の部位(体幹部)があまり仕事をしてくれなくなるのです。
腕を動かしすぎると、体幹部が動く必要がなくなります。それは言い換えれば腕だけの威力しか使えないと言うことになり、腕の何倍の威力を秘める体幹部の力を有効に活用することが出来なくなるのです。
まあ、身体の力が抜けてしまえば、腕を大きく動かそうが何も問題はないのですが、力が抜ける前に腕を大きく動かす癖をつけることは、上記のように体格部の力を活用出来ないし、何より力を抜くことにも悪影響が出る場合があります。
なので腕の動きが目立つ型をやっているうちは、練精会ではまだまだ未熟となるわけです。
腕をあまり動かさないと、他の部位(体幹部)が動いてくれる。腕を休ませると、他の部位(体幹部)が仕事をしてくれる・・・さらに言うと腕を使いすぎなければ、全身が連動、協調して動いてくれる。
普段の日常説生活で私たちは腕を使いすぎていますので、稽古の時ぐらい腕を休ませてあげてはどうでしょうか、会員さん。
以上ですが、これはあくまで練精会の武術としての説明ですので、武術、武道全般に通用する話ではありません。会員さんはその点を理解して読んで下さいね。
「腕を大きく動かすな」
があります。これは練精会武術としてとても大切なことなので今回説明しますね。
腕を大きく動かして型の動きを表現しようとすると、腕だけが突出して仕事をしようとするので、他の部位(体幹部)があまり仕事をしてくれなくなるのです。
腕を動かしすぎると、体幹部が動く必要がなくなります。それは言い換えれば腕だけの威力しか使えないと言うことになり、腕の何倍の威力を秘める体幹部の力を有効に活用することが出来なくなるのです。
まあ、身体の力が抜けてしまえば、腕を大きく動かそうが何も問題はないのですが、力が抜ける前に腕を大きく動かす癖をつけることは、上記のように体格部の力を活用出来ないし、何より力を抜くことにも悪影響が出る場合があります。
なので腕の動きが目立つ型をやっているうちは、練精会ではまだまだ未熟となるわけです。
腕をあまり動かさないと、他の部位(体幹部)が動いてくれる。腕を休ませると、他の部位(体幹部)が仕事をしてくれる・・・さらに言うと腕を使いすぎなければ、全身が連動、協調して動いてくれる。
普段の日常説生活で私たちは腕を使いすぎていますので、稽古の時ぐらい腕を休ませてあげてはどうでしょうか、会員さん。
以上ですが、これはあくまで練精会の武術としての説明ですので、武術、武道全般に通用する話ではありません。会員さんはその点を理解して読んで下さいね。
posted by ロン at 19:53| 日記
2025年04月07日
硬質感
私の身体に触れたことのある会員さんは分かると思いますが、力は抜けているのにかなりの硬質感を感じるはずです。
一言で言うと鋼鉄の塊のような身体の質でしょうか。これは脱力が進んでいて、全身に重力(重さ)が通り始めているので、重力が身体を一つにまとめ上げているからです。
その身体は力んだ身体より硬質感が高いのです。それは身体の遊びがないからです。
力んだ身体は力み具合が基本的には一定になることはなく、身体のあちこちに遊びが生じてしまいます。いくら身体に力を入れようが遊びのある身体は全体のまとまりがなく、相手に十分な威力(力)が伝わりにくいのです。
そして重力が通った身体は重さによって全身が統一され、遊びがほぼないので、相手に触れた瞬間にタイムラグがなく、瞬時に威力(重さ)が伝わるのです。
その遊びのない身体の質が、触れた相手には鋼鉄のような硬質感に感じる訳です。
副代表のゆりかや黒帯会員さんにもその硬質感がしっかりと感じられるようになってきましたね。良いことです。
でも私を含めまだまだ未熟。もっともっと脱力を極めていかなければなりません。一生!
一言で言うと鋼鉄の塊のような身体の質でしょうか。これは脱力が進んでいて、全身に重力(重さ)が通り始めているので、重力が身体を一つにまとめ上げているからです。
その身体は力んだ身体より硬質感が高いのです。それは身体の遊びがないからです。
力んだ身体は力み具合が基本的には一定になることはなく、身体のあちこちに遊びが生じてしまいます。いくら身体に力を入れようが遊びのある身体は全体のまとまりがなく、相手に十分な威力(力)が伝わりにくいのです。
そして重力が通った身体は重さによって全身が統一され、遊びがほぼないので、相手に触れた瞬間にタイムラグがなく、瞬時に威力(重さ)が伝わるのです。
その遊びのない身体の質が、触れた相手には鋼鉄のような硬質感に感じる訳です。
副代表のゆりかや黒帯会員さんにもその硬質感がしっかりと感じられるようになってきましたね。良いことです。
でも私を含めまだまだ未熟。もっともっと脱力を極めていかなければなりません。一生!
posted by ロン at 12:12| 日記
2025年04月05日
抵抗
先日、白帯や茶帯会員さんに組手で胸を貸しました。いつもは黒帯会員さんにしか組手で胸を貸さないのですが、たまに私の身体の質を自由攻防で知ってほしいので今回は本当に久しぶりに胸を貸した訳です。
で、私の技を受けて、大きく吹っ飛んだり、派手に投げられている会員さんもいましたよね。
多分、見ている会員さんはそんな場面を見て「あっ、先生が手加減を少しセーブして技を繰り出している」と思っているかも知れませんね。でも実際は少し違うのです。
相手が大きく吹っ飛んだり、派手に投げられるのは、私はその時だけ威力を高めているのではなく、相手の抵抗力が主原因となっているのです。
対練でも組手でも私の技に投げられまいと全力で力んで抵抗すると、その抵抗する力がすべて自分に返ってしまって、私の技と自分の抵抗する力の合算によって、大きく吹っ飛んだり、派手に投げられる結果となるのです。なので抵抗力の弱い会員さんだと、そこまで大きく吹っ飛びませんし、派手に投げられることはないのです。
まあ、どっちにしても飛ばされたり投げられたりする結果は変わりませんが、やられる側の派手さ具合が違う訳です。
私は会員さんより脱力が進んでいて、少しは全身に重力(重さ)が通っています。そんな身体に相手の抵抗する力が加わると、こちらは意図せずともすべてその力が相手に返ってしまうのです。
なので会員さんは力んで抵抗すると、かえって自分の身体にダメージを負ってしまいます。別に抵抗するなと言っている訳ではありません。それでは組手になりませんので。
しかし同じ抵抗するのなら、緊張した力みではなく、脱力した重さでしっかりと抵抗出来るような身体の質を目指して下さい。自分自身の力みで怪我をしたら元も子もないですからね。
で、私の技を受けて、大きく吹っ飛んだり、派手に投げられている会員さんもいましたよね。
多分、見ている会員さんはそんな場面を見て「あっ、先生が手加減を少しセーブして技を繰り出している」と思っているかも知れませんね。でも実際は少し違うのです。
相手が大きく吹っ飛んだり、派手に投げられるのは、私はその時だけ威力を高めているのではなく、相手の抵抗力が主原因となっているのです。
対練でも組手でも私の技に投げられまいと全力で力んで抵抗すると、その抵抗する力がすべて自分に返ってしまって、私の技と自分の抵抗する力の合算によって、大きく吹っ飛んだり、派手に投げられる結果となるのです。なので抵抗力の弱い会員さんだと、そこまで大きく吹っ飛びませんし、派手に投げられることはないのです。
まあ、どっちにしても飛ばされたり投げられたりする結果は変わりませんが、やられる側の派手さ具合が違う訳です。
私は会員さんより脱力が進んでいて、少しは全身に重力(重さ)が通っています。そんな身体に相手の抵抗する力が加わると、こちらは意図せずともすべてその力が相手に返ってしまうのです。
なので会員さんは力んで抵抗すると、かえって自分の身体にダメージを負ってしまいます。別に抵抗するなと言っている訳ではありません。それでは組手になりませんので。
しかし同じ抵抗するのなら、緊張した力みではなく、脱力した重さでしっかりと抵抗出来るような身体の質を目指して下さい。自分自身の力みで怪我をしたら元も子もないですからね。
posted by ロン at 15:55| 日記