2020年06月21日

ねじる

今回は空体道の基本の突きについてのワンポイントアドバイスです。

最も重要にことは全身の力を抜いて突くことですが、会員さんは十分分かっていることですので、今回は違う点を説明します。

空体道の基本突きは、腕を伸ばす意識ではなく、腕をねじる意識を持って下さい。

腕の付け根から、腕全体をねじるのです。腕を縮めた状態から、ただ腕全体をねじれば自然に腕は前方へ伸びます。

腕を伸ばそうと言う意識が強いと肩や腕に力みが生じやすくなります。なので腕を伸ばそうとせず、ただねじることに意識を向けることによって、力みの無い突きが生まれやすくなるのです。

また身体の力が抜けるにしたがって、その腕のねじりに全身が連動するようになり、突いた後に拳だけではなく全身が振動するようになります。その振動が相手の身体の奥深くまで威力(重さ)を伝える要素にもなります。

空体道の基本突きは腕を伸ばすのではなく、腕をねじる。このことを意識して会員さんは一人稽古に励んで下さい。
posted by ロン at 20:35| 日記

2020年06月18日

体重差

ごくたまにですが会員さんからこんな質問を受けることもあります。

「先生、重さを使う武術ではやはり体重の重い人のほうが有利なのでしょうか」

答えはこうです。

「そうであり、そうではないです」

変な回答ですが、私はそう思っているのです。

身体の力の抜け具合がまだまだのうちはやはり体重の重い方が有利です。しかし身体の力が本当に抜けたのなら、体重差はあまり関係がなくなるのです。

会員の皆さんは想像してみて下さい。体重が50キロしかなくても、その50キロがいきなりそのまま相手にふち当たったとしたらその衝撃に耐えられる方は何人いるでしょうか?また50キロがいきなりそのまま相手の腕にのしかかって崩れない方は何人いるでしょうか?

50キロが丸ごと伝わる突き、蹴り。50キロが丸ごと伝わる崩し、投げ。相手が100キロ近くあっても、50キロすべての重さが伝われば、それに耐えるのは非常に困難です。それぐらい50キロの重さには威力があるのです。

なので私はこう付け加えます。

「大事なのは体重の重い軽いではなく、自身の重さをすべて相手に伝えられるかどうかの精度の問題なのです。人より体重が少ないからと言って悲観することよりも、今ある身体の可能性を信じて稽古に励むことです」

そして更に加えます。

「と言いつつ、私が昔様々な門派、流派と交流組み手をした時、自分より一回り、二回り大きい人に対してプレッシャーを感じたものでした。やはり大きい人、体重のある人には脅威を感じるのは普通です。現実はそう甘くはないことも理解した上で、それでも自分自身の可能性を高め続けていけば、道はかならず拓けると私は思っています」
posted by ロン at 11:12| 日記

2020年06月17日

歩法

今回は会員の皆さんへ歩法についてのアドバイスを書きますね。

空体道の歩法は、前後歩、側歩、交差歩、換歩、転身歩、回旋歩等がありますが、いずれも滑るように移動する滑歩に特徴があります。

その歩法をおこなう上での意識の持ち方を説明します。

まずはとにかく型の空法をひたすら反復して、上記の歩法を徹底的に身体に染み込ませます。これが何より大事。

そして空法によって歩法が身体に染み込んだなら、こんどは移動時の意識を身につけてください。その意識とは「日本の幽霊の意識」です(笑)

歩法が身体に染み込んでいるなら、歩法を意識する必要はありません。それより、日本の幽霊は足がありませんよね。なので足はないのですから上半身だけを意識して、その上半身だけが幽霊のようにすーっと移動する感覚で動くのです。

足を意識せず、上半身だけが移動する感覚ですーっと動けたなら、その動きは居つきも角もなく相手の反応を遅らせることが可能な歩法となります。

さあ会員の皆さんは今日からの空法の一人稽古は「日本の幽霊の意識」でおこなって下さい。

以上です。
posted by ロン at 19:39| 日記

2020年06月15日

股関節

よく会員さんに「身体の力を抜くコツみたいなものはあるのでしょうか」と訊かれることがあります。

「基本的にコツはありません。力を抜くには日々の稽古しかありません。そのうち少しずつ力は抜けてきます」と答えていますが、まだしばらくは会員さんは一人での稽古が続きそうなので、一つアドバイスをしたいと思います。

股関節に気をつけることです。股関節は上半身と下半身を大切な関節です。

空体道の場合ですと、力の抜けた上半身か同じく力の抜けた下半身にちゃんと乗っている必要があるのです。そのポイントの一つが股関節です。上半身がいつでも股関節に乗っていること。これはとても大切なことです。

上半身に力みが生じると、股関節に上半身が乗ることが出来ず、上半身と下半身が分離してしまいます。これでは全身のに重さが通ることはなく、統一体に近づくことも出来ません。

例を上げると、手を上に伸ばしたら、上半身も上に引っ張られてしまい、股関節と分離してしまう。また突きの際に突きの方向に上半身が引っ張られ、股関節と分離してしまう・・・

だから稽古の時、自分の股関節に上半身がちゃんと乗っているのかどうか何度も何度もチェックしてみて下さい。多くの会員さんは(手の)動きの際、上半身がその動きに引っ張られて、股関節と分離していると思いますよ。

動きの大きい型の空法では最初のうちはチェツクが難しいと思いますので、立つ稽古の上下法、前後法、左右法、そして歩く稽古の前進歩、後退歩でまずじっくりとチェックするとよいでしょう。

posted by ロン at 17:11| 日記

2020年06月14日

不確かさ

前回の内容に繋がるお話です。

空体道において、確かさよりも不確かさをより大切にしたいと思っています。

身体の不確かさ、心の不確かさ・・・

身体は皮膚、脂肪、筋肉、骨、内臓等と言った解剖学的に確かなもので作られているのではなく、ただ漠然とした重さで構成されている不確かな感覚・・・

心は日常感じている「私」と言う確かな意識ではなく、「私ではない私」のような私と言う意識の深奥に広がる不確かな意識・・・

この不確かさが身体と心の可能性の鍵を開けるように私は思っています。

変に聞こえるかも知れませんが、会員の皆さんは「私の身体は普段私が思っているような身体ではないのではないだろうか?私の心は普段私が思っているような心ではないのではないだろうか?」と疑問を持つことが大事なのです。

確かさはもしかしたらただの思い込みかも知れません。思い込みに囚われてはその先には進めません。不確かさを大切に一人稽古頑張って下さい。
posted by ロン at 12:05| 日記