今回も妄想的なお話ですが、練精会武術にとっては大事なお話なので、会員さんはしっかり読んでくださいね。
練精会においては丹田感覚はとても大切な感覚です。
脱力の進歩、向上にしたがって、丹田に溜まってくるものがあります。それは重さです。丹田にずん、と重さが落ちて、丹田が重力によって満たされていく感覚を覚えるようになります。
その感覚によって丹田が下がり、丹田にともなって腰も下にずり落ちていく感覚も覚えます。
さらにその先の感覚として、丹田に重さが落ち、重力が溜まっていくと、その作用で丹田の膨張が始まり、やがてその膨張感覚は全身に及ぶようになっていきます。
そしてさらには全身は重さ、重力によって一つにまとまり、統一体に進化していきます。
冒頭、妄想的なお話と書いたのは、私がまだまだ未熟で、統一体へは至っていないからです。それでも私の手に触れた会員さんは統一体のほんの少しの片鱗だけですが感じることが出来たと思います。片鱗でもあの威力なのです。
最後に私はタイトルで「丹田に溜まる」と書き「丹田に溜める」とは書いていません。溜めようと作為的になればなるほど丹田には何も溜まりません。あくまで普段の稽古を通じて、丹田に自然に溜まるのを待つことです。いつも言っていますが、それには長い長い期間が必要です。
これからもその長い長い期間(稽古)を楽しみながら過ごし、やがて訪れる素晴らしい結果を気長に待ちましょう。
2023年07月01日
ブレーキを踏まない
練精会の武術は脱力に特化した武術です。今回は何故脱力に特化した理由の説明です。
身体の緊張、力みの状態とは車に例えるとアクセルを踏みながらブレーキも踏んでいる状態と言えるでしょう。身体の効率が悪いのです。
ただし若くて元気のある方、筋量のある方、鍛え上げられた方であれば、多少のブレーキなど、アクセルを全開にすればまるで問題ないかもしれません。大排気量の大パワー、大トルクのエンジンを搭載しているからです。
しかし高齢の方、小柄な型、痩せた方は、積んでいるエンジンが小排気量なので、わずかなブレーキでも走りに多大な影響を与えてしまうのです。私も武術を始める前は筋トレをかなりやっていて大排気量のエンジンを積んでいましたが、今はもうすぐ64歳。小排気量のエンジンとなりました。
なので限られたエンジンの性能を最大限に発揮するためには、ほんの少しの抵抗もあってはならないのです。それが脱力に特化した理由です。小排気量のエンジンであっても、まったく抵抗なくエンジンを動かすことが出来るなら、思った以上の能力を発揮することが可能になるのです。
そしてここからが重要なのですが、脱力により重力と調和した身体の質を得ることが出来たなら、排気量は変わりませんが、重力と言う過給機によって、ターボチャージャーやスーパーチャージャーの搭載されたエンジンのように強大なパワー。トルクを発揮することが出来るようになるのです。
会員さんから「筋トレはどう思いますか?」と質問を受けましたが、答えはこうです。
「筋トレによって武道、武術の更なる進歩、向上を図ることが出来ますし、過去の交流組手、スパーリングの経験からもそのことは間違いない事実だと思います。皆さん本当に強い方ばかりでしたから。ただ練精会のような脱力に特化した武術に関しては早く上達したければ筋トレはしないほうがよいでしょう」
練精会の武術は小排気量のまま上達、向上を目指す武術なのです。
身体の緊張、力みの状態とは車に例えるとアクセルを踏みながらブレーキも踏んでいる状態と言えるでしょう。身体の効率が悪いのです。
ただし若くて元気のある方、筋量のある方、鍛え上げられた方であれば、多少のブレーキなど、アクセルを全開にすればまるで問題ないかもしれません。大排気量の大パワー、大トルクのエンジンを搭載しているからです。
しかし高齢の方、小柄な型、痩せた方は、積んでいるエンジンが小排気量なので、わずかなブレーキでも走りに多大な影響を与えてしまうのです。私も武術を始める前は筋トレをかなりやっていて大排気量のエンジンを積んでいましたが、今はもうすぐ64歳。小排気量のエンジンとなりました。
なので限られたエンジンの性能を最大限に発揮するためには、ほんの少しの抵抗もあってはならないのです。それが脱力に特化した理由です。小排気量のエンジンであっても、まったく抵抗なくエンジンを動かすことが出来るなら、思った以上の能力を発揮することが可能になるのです。
そしてここからが重要なのですが、脱力により重力と調和した身体の質を得ることが出来たなら、排気量は変わりませんが、重力と言う過給機によって、ターボチャージャーやスーパーチャージャーの搭載されたエンジンのように強大なパワー。トルクを発揮することが出来るようになるのです。
会員さんから「筋トレはどう思いますか?」と質問を受けましたが、答えはこうです。
「筋トレによって武道、武術の更なる進歩、向上を図ることが出来ますし、過去の交流組手、スパーリングの経験からもそのことは間違いない事実だと思います。皆さん本当に強い方ばかりでしたから。ただ練精会のような脱力に特化した武術に関しては早く上達したければ筋トレはしないほうがよいでしょう」
練精会の武術は小排気量のまま上達、向上を目指す武術なのです。
posted by ロン at 21:53| 日記
2023年06月15日
相手の抵抗圧力
例えば崩し技の対練の時に会員の皆さんは相手の抵抗する力を身体のどこで感じているのでしょうか?(練精会の対練では相手はしっかり抵抗してよいので、技がかかることよりかからないことの方が多いのです)
相手の抵抗圧力を腕や肩で感じている場合であれば、自分より身体が大きく、筋力も強い相手にはまず技がかかることはありません。
次に相手の抵抗圧力を身体の中心で感じられるのであれば、ある程度の体格差、筋力差があっても技はかかるでしょう。
さらに相手の抵抗圧力を足裏で感じられるのではあれば、かなりの体格差、筋力差であっても技はかかるでしょう。
でもさらに先があるのです。
相手の抵抗圧力が足裏を通って地面に流れ、圧力をあまり感じられないのであれば、大人と子供ほどに体格差、筋力差があっても技はかかるでしょう。
さらにさらに先には・・・
全身の力が真に抜けた、重力と一体化した身体なら、抵抗圧力は瞬時に全て相手に返ってしまうので、こちらは圧力を何も感じることなく、まるで相手が自分から崩れてしまったかのように技をかけることが可能となるでしょう。
以上、想像、妄想も含めた対練の5段階の説明でしたが、私の段階は・・・う〜ん、良くても3から4の間ぐらいでしょうか。いや、やっばり3ぐらいかな〜(笑)
相手の抵抗圧力を腕や肩で感じている場合であれば、自分より身体が大きく、筋力も強い相手にはまず技がかかることはありません。
次に相手の抵抗圧力を身体の中心で感じられるのであれば、ある程度の体格差、筋力差があっても技はかかるでしょう。
さらに相手の抵抗圧力を足裏で感じられるのではあれば、かなりの体格差、筋力差であっても技はかかるでしょう。
でもさらに先があるのです。
相手の抵抗圧力が足裏を通って地面に流れ、圧力をあまり感じられないのであれば、大人と子供ほどに体格差、筋力差があっても技はかかるでしょう。
さらにさらに先には・・・
全身の力が真に抜けた、重力と一体化した身体なら、抵抗圧力は瞬時に全て相手に返ってしまうので、こちらは圧力を何も感じることなく、まるで相手が自分から崩れてしまったかのように技をかけることが可能となるでしょう。
以上、想像、妄想も含めた対練の5段階の説明でしたが、私の段階は・・・う〜ん、良くても3から4の間ぐらいでしょうか。いや、やっばり3ぐらいかな〜(笑)
posted by ロン at 15:51| 日記
2023年06月06日
変人
練精会武術の核心は身体の力を抜き、重力と調和することで、身体の可能性を最大限に引き出すことにあります。
なので週一回、二回の稽古だけでは身体の力を抜くことは難しいのです。日々の一人稽古が大切です。ただ一人稽古は何も稽古として行わなくてもよいのです。日常生活の合間にちょこっと行うだけでも効果があります。
そのちょこっと練習には基本の腕振り、脚振り、腰伸ばし、体揺すり、体振りの脱力法が最適です。私はもう脱力法は完全に日常化しています。
例えば車を運転している時、信号待ちになれば、ぶらぶら手や腕を振るのが習慣です。また私は古本屋めぐりが好きなのですが、本を探している時にも、半分無意識に腕を振ったり、体を揺すったり、振ったりしています。
さらに今パソコンでこれを書いていますが、椅子に座りながら首をゆすったり、腰をゆらゆら動かしています。
まあ、普通の人が私の動きを見たら、99パーセント変人だと思っていることでしょう。その証拠に古本屋で無意識に脱力法をやっていたら、周りの人がさ〜っといなくなってしまったこともあります(笑)
でも脱力法はノルマとしてやっている訳ではありません。とにかく気持ちがよいので、ついやってしまっているのです。
どうでしょうか。会員の皆さんも私に倣って変人を目指してみませんか(笑)
なので週一回、二回の稽古だけでは身体の力を抜くことは難しいのです。日々の一人稽古が大切です。ただ一人稽古は何も稽古として行わなくてもよいのです。日常生活の合間にちょこっと行うだけでも効果があります。
そのちょこっと練習には基本の腕振り、脚振り、腰伸ばし、体揺すり、体振りの脱力法が最適です。私はもう脱力法は完全に日常化しています。
例えば車を運転している時、信号待ちになれば、ぶらぶら手や腕を振るのが習慣です。また私は古本屋めぐりが好きなのですが、本を探している時にも、半分無意識に腕を振ったり、体を揺すったり、振ったりしています。
さらに今パソコンでこれを書いていますが、椅子に座りながら首をゆすったり、腰をゆらゆら動かしています。
まあ、普通の人が私の動きを見たら、99パーセント変人だと思っていることでしょう。その証拠に古本屋で無意識に脱力法をやっていたら、周りの人がさ〜っといなくなってしまったこともあります(笑)
でも脱力法はノルマとしてやっている訳ではありません。とにかく気持ちがよいので、ついやってしまっているのです。
どうでしょうか。会員の皆さんも私に倣って変人を目指してみませんか(笑)
posted by ロン at 16:17| 日記
2023年06月05日
続けていれば
この昨日の円転太極拳教室で、会員の皆さんに私の腰と下腹に触れてもらい、丹田の拡大、膨張を体験してもらいましたが、これは何も腹や腰、仙骨等を作為的に操作して、私のような丹田を創れと言っている訳ではありません。
空体道にしろ円転太極拳にしろ、稽古を続けているうちに、私のような丹田が自然に形成されると言うことを知ってほしかったのです。だから作為的に腹、腰、仙骨等を操作しようとしてはいけません。ただ稽古を続けるだけでよいのです。なぜならそのように練精会の武術は体系されているからです。
ただアドバイスとしては、特に腰に緊張があるうちは練精会の丹田の形成は難しいと思います。何と言うか腰の脱力が進み、腰が溶けて下にずり落ちるくらいになる必要があるのです。
なので会員の皆さんは、自分腰の状態(力の抜け具合)に着目して稽古するのもよいと思います。
空体道にしろ円転太極拳にしろ、稽古を続けているうちに、私のような丹田が自然に形成されると言うことを知ってほしかったのです。だから作為的に腹、腰、仙骨等を操作しようとしてはいけません。ただ稽古を続けるだけでよいのです。なぜならそのように練精会の武術は体系されているからです。
ただアドバイスとしては、特に腰に緊張があるうちは練精会の丹田の形成は難しいと思います。何と言うか腰の脱力が進み、腰が溶けて下にずり落ちるくらいになる必要があるのです。
なので会員の皆さんは、自分腰の状態(力の抜け具合)に着目して稽古するのもよいと思います。
posted by ロン at 15:38| 日記